人間関係がよくないと、働くことが嫌になってしまうだけでなく、毎日辛い気持ちにもなってしまいます。ですが、その場合は必ずしも相手だけが悪いとは限りません。冷静になって、自分に落ち度はないか振り返ってみることが大切です。たとえば、同じミスを何度も繰り返したり、きちんと返事をしなかったり、誰に対しても笑顔で接しないなどがあると、先輩から注意を受けることになるでしょう。自分を客観的に見て、相手から嫌われるような態度をとっていないか、よく考えてみる必要があります。
もし、自分に落ち度がない場合は、先輩の考え方や価値観に気を配ってみましょう。家庭に何か問題を抱えている、先輩自身がそのように注意されながら看護師を続けてきたといった事情があるのかもしれません。このように、相手の立場に立って考えてみることも大切です。また、相手の悪いところばかりを見ず、長所はないか考えてみるのもいいでしょう。後輩の面倒見がいい、仕事が丁寧であるなどの見習うべき点があるのなら、それらの長所を認めるのです。自ら先輩の長所を見習うようにすると、先輩の態度に変化が現れることもあります。人を変えようとする前に、まず自分が変わることで、今までの人間関係がよくなることも多いです。
それでも解決できないなら、同僚や師長などに相談し、自分の思いをわかってもらうといいでしょう。同僚や師長は、ほかの看護師の様子を客観的に見ているので、何か解決策を見出してくれる可能性があります。同僚や師長に限らずとも、自分一人で悩まず誰かに相談してみると、すんなりと問題解決につながることも少なくありません。