病院への勤務を考える場合、労働条件についてある程度確認しておかなければなりません。その労働条件として重要なポイントなのが、どれだけ定時で退勤できるのか、そして残業があるならばどれくらいの量を行わなければならないのかということです。患者が相手となる職場のため、急患が入ったり、入院している患者に異変が起きたりと、場合によっては残業が出てくることも少なくありません。それでは、病院勤務の場合、どれだけの頻度や時間で残業を行う必要があるのでしょうか。
残業の頻度や時間は、勤務する病院にもよるのが実情です。比較的症状が軽く、治療も時間通りに終わるような診療科を標榜している病院であれば、残業がなかったり、月に1、2回程度の場合もあります。加えて、残業をする量についても、診療科によって変わるのが現状です。このような点から、自分が勤めたいと考えている診療科が、一般的にどの程度残業するのが普通なのかをチェックすることで、勤務スケジュールの概要を把握することが可能です。
また、残業については時間外労働という点から、労働基準法で定められた量しかできない縛りや、三六協定によって各医療機関が労働組合と締結した条件を設定している場合もあります。そのため、就職する前段階で職場見学を希望し、そのときに時間外勤務はどれほどの範囲で行われるのかといった質問を直接投げかけるのが、残業の頻度や時間、量を把握する手っ取り早い方法といえるでしょう。